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早稲田大学リポジトリ小西円の研究

「ではないか」 は体言にしか接続しない。 「その男が犯人ではないか。」 前項を否定せず、むしろ認める形で推測する場合に用いられる。

用言にせつぞくする場合には、「の」または「ん」を用いて、「のではないか」となる。 「その男が殺害したのではないか。」

「のではないか」は、「のだ」の否定疑問形が認識様態モダリティつまり=だろうとして定着したもので、話し手の判断が未定ながらも肯定の方向性を持っている場合に使われる。つまり、否定疑問形という文法形式を持ってはいるが、実際には肯定形に傾いた疑問形だという事になる。

また、同時に「情報要求」と「情報提供」という両機能をもつ表現であるとされる。(日本語記述文法研究会編 2003 179)

肯定の度合いから並べると次のようになる。

あの男が殺害したのだ。                                        è‚¯å®š
あの男が殺害したのだろう。     
あの男が殺害したのではないか。            
あの男が殺害したのではないかなあ。                              
あの男が殺害したのではないのではないかなあ。              
あの男が殺害したのではないのではないか。
あの男が殺害したのではないだろう。           
あの男が殺害したのではないのだ。                          å¦å®š
 

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