IRIS
 

 「若い女性向きのデザイン」と「若い女性向けのデザイン」・・・この微妙なニュアンスの違いについて考えてみましょう。

 上の写真は、ロイヤル・アルバータがスーパーモデルのミランダ・カーとコラボレーションしたティーウェアーです。これはまさに「若い女性向けのデザイン」だと言えるでしょう。つまり、ターゲットを完全に若い女性だに絞り込み、これまでのデザイン(世界で1億個売れたオールドカントリーローズ:写真↓)とは全く別の世界を作り出したというわけです。もちろん、若い女性向けですが幅広い年齢層に支持されるでしょう。

 

  å‘きといった場合は「適している」といった意味合いで、向けの場合には「限定」といった意味合いが加わるように思います。つまり、向きはやや広い指向性なのに対して、向けはより狭い指向性を持っている場合に使われると考えられます。  

 写真で言うところの被写界深度、つまり絞りを解放してピントを甘くすれば向きで、絞りを絞り込んで一点にフォーカスすれば向けということになります。

ホークス向け

 こちらのメガホンはホークスの応援で使うためにデザインされていますので、「ホークス向けのメガホン」と言えます。「これってホークス向きだよね。」と言われるとちょっと違和感があります。
ホークス向き

 それに対して、こちらの黄色いメガホンはホークスの応援のためにデザインされたわけではありません。しかし、お店の人から「色が黄色なのでホークス向きのメガホンですよ。」と言われたら納得できると思います。ところが、「このメガホンはホークス向けにデザインしたものです。」と言われたら、本当にそうかな?と疑いたくなりますよね。皆さん、いかがでしょう?

上智大学 伊藤 潔教授

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