IRIS
未だに私の交代者が決まらず、いつものようにある大きな会社のお偉さんを三時にお迎えに上がり役員用の広い車庫に車を入れて待機する。15~30分くらい待つのはしょっちゅうだが、今日は待つ事2時間、秘書室から電話が入り、そろそろお願いします!と言うことで車を玄関に着け待っていると間もなく出てこられて乗車された。いやー、随分またして悪かったね、テレビでやってるじゃあない、笑って怒って! ○○さん、それを言われるのであれば、タモリの笑ってコラえて、じゃないですか? 2時間ほど待っている間、車内のラジオを聴いていた。NHKの 午後のまりあーじゅ と言う番組だ。初めは聞き流していたが段々と真剣になってきた。チョークを作っている 日本理化学工業(株)の会長 大山泰弘さんが出演され喋っておられたが会長の生き様、考え方、経営理念に感動し涙が出てきた。
日本理化学工業株式会社は昭和12年(1937)創業のチョーク、文房具などの製造会社。粉の出ない「ダストレスチョーク」でチョークのトップシェアを誇る会社であるが、昭和35年(1960)から知的障害者の雇用を始め、現在社員73名のうち知的障害者が53名(重度31名)で障害者雇用率は70%に達し、それを50年以上に渡り持続経営されているという。
知的障害者を雇用したきっかけは、、養護学校の先生に卒業生の就職を受け入れてほしいとお願いされ、当初はお断りしたが養護学校の先生は何度も訪れ訴えられ、「あの子たちは、一生働くことを知らずに、この世を終わってしまう人となるのです」との言葉に同情心が芽生え雇用したのが始まりとの事だ。知的障害者に何度も仕事を教えても理解してもらえない、考え悩んだ末、それぞれの障害者の利点を見つけ出し、逆に仕事の工程などを障害者に合わせる事にしたとの事だ、、、障害者雇用を始めてはや50年以上が過ぎましたが、ここまで私を導いてくれたのは知的障害者の皆さんにほかなりません。働くことの意味、人生にとって大事なこと、すべて彼らに教えてもらってきたのです、、、車の中でラジオを聞いた2時間、実にみのりの多い2時間だった、、と同時に数年前、新潟でタクシードライバーをしていた時にお供したお客様を思い出した。公営住宅に一人で住んでおられる60歳代後半の女性だ、施設に住んでおられると言う40歳くらいの重度の知的障害者と一緒に乗車された、他人さんには喋れた話ではないんだが、この子の将来を思うと、この子の手を引いて夜中に何度も線路を歩いたり、直江津の港の岸壁に立った事があるけど、この子には責任は無いしね、私が元気なうちは出来るだけの事はしてやろうと思ってね、今日は長野の善光寺に行ってきたんだわ、、、恐る恐る、ご主人さんはお亡くなりになったんですか? と訊ねると、亭主はこの子が障害者だと解かると他の女と一緒になって、同じ年頃の男の子がいるわね! と言われたが、私はそれ以上は言葉が出なかった、、、大山泰弘さんは何冊かの著書を出版されているようだが是非読んでみたいもんだ。 放送の中で出てきた言葉、、、

「努力をすれば全て成功するとは限らない、
   しかし成功した人は、すべからず努力をしている」

「努力と結果は比例関係にある」


 

2 コメント

知的障害者と根気よく真剣に付き合い会社経営の大きな
柱に育てあげられた努力に対し感動しました、、、 ham (2016-01-20 20:41)
感動しました。
障害者を積極的に雇用され、障害者のみなさんに教えてもらうことがおおい、なかなか言えない言葉です。
また、努力と結果は比例する、本当ですね。 すいちゃん (2016-01-20 08:34)