IRIS
ニューカレドニア航路は大きな時化に会う事はほとんどない、冬の日本近海が時化ていても日本を出港して二日も走れば時化もおさまる。しかし春先から秋までは台風の進路を通る事があり運が悪いと大時化に遭遇する事がある。このまま揚げ地の佐賀関に向かうと台風にまともに遭遇する事になる。天気図をブリッジに持っていくと食事の終わったキャプテンがブリッジに上がってきて、チャート(海図)を眺めて、セコンドオフィサー(2等航海士)に、コースを東に変えて台風の通過した後、東側を行こう!夜になると会場は時化初めて本船はゴロゴロ揺れ始めた。久し振りの大時化でなかなか寝付けない、、朝になり、どどどどーん、ぎしぎし、、目が覚めた。ポールドを覗くと会場は大時化だ、食欲は無いが昼食を食べにサロンに行くと椅子はチェーンで固定され、食事も比較的に簡単なものになっている、お茶漬けで流し込みワッチ(当直)に、、気象情報を受信し台風の直近の位置を確認すると台風に一番接近しているが台風は過ぎ去り段々と遠ざかる予定だがニッケル鉱を満載した本船はピッチング(縦揺れ)、ローリング(横揺れ)と揺れている。夜のワッチの時には時化もだいぶおさまってきたように感じる。朝目が覚めるとエンジン音と心地よい振動だけで無気味なほど静かだ、部屋のカーテンを開けて外を見ると見慣れない光景が、、あの島は何だい?直ぐに着替えてブリッジに行きサードオフィサー(3等航海士)に訊ねると南硫黄島との事(写真)、東京都小笠原村に属し硫黄島の南約60キロにある無人の火山島である、最高標高は916メーターもあると言う。当社の航路ではまず目にする事が無いはずだが台風のお蔭で貴重な姿を見ることが出来たね、、時化のため佐賀関の入港が遅れ9月22日の朝に変更になりさっそく本社宛に打電した。ぼちぼち下船準備でもするかね、、、

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