IRIS
4日目の早朝、本船は佐賀関の日本鉱業佐賀関精錬所(現パンパシフィックカンパニー)の専用岸壁を静かに離れた。岸壁では訪船した家族が数人と代理店が手を振っている、客船のような華やかな出港風景は無い、2隻のタグボートも本船から離れ汽笛が、ボー! 豊予海峡を通り精錬所の煙突も見えなくなってきた。ブリッジのキャプテンから、FULL AHEAD(全速前進)の号令がかかり本船はニューカレドニアの首都ヌーメアに向かった。正月はニューカレドニアで迎える事になりそうだ。ニューカレドニアは日本の四国くらいの大きさの島、フランスの統治領で言葉はフランス語、主に原住民、ポリネシア系、フランス人、オーストラリア人、ニュージーランド人、など色々な人種の人が暮らしており島自体がニッケル鉱と言われており、日本とは+2時間の時差がある。本社から届いた沢山の書類、乗組員当ての手紙など甲板部、機関部、事務部ごとに種分けしたり無線部の消耗品、備品の整理など結構忙しい。デッキに出てみると先ほどまで見えていた九州、四国の島影が見えなくなっている、時々瀬戸内海沿いの山口県、広島県、愛媛県、あたりの港に向かうのだろう大型のタンカーや鉱石専用船とすれ違う。さーて、昼食を食べてワッチ(当直)だな、、

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