IRIS

有難たーいお客

駅構内で待機していると下りの特急電車が入って来て、何人かのお客さんがタクシーを利用され自分の番が回って来た。正面に出て待機したが私のところで降りてくるお客さんがいなくなった、あちゃー、ついてねー! 意気消沈、一時すると車の窓ガラスをトントン叩く人が、失礼しました、どーぞ! ドアーを開けると50代と思われる女性が乗り込み、運転手さん、ここら辺りに行きたいんですが解りますかね?パソコンからプリントアウトした何枚かを貼り合わせた地図を出してきた。住宅地図ではないので家は書いてなく何ケ所かのアパート、神社のみが書いてあった。大体の場所は解るんだが正確な住所を聞くと解ると言う。フロントに問い合わせると折り返しモニターにデーターが出た。お客さん解りました。 私は初めて来たんですが、よかったわ―! たいそう安心された様子。
関東の○○県から来られたようだ、2人の娘さんの2番目のお子さんがこちらが実家のご長男とご結婚される予定なんだとの事。こちらには老夫婦がお住まいらしい、結婚すれば親戚にもなるし、どんな所か、どんな家か、心配になり娘に内緒で来たんです。 なるほどねー、家の前に着いた。お客さん、この家ですが、車の中から数枚写真を撮られ、、あー、洗濯も干してあるわ、お庭も綺麗にしておられる、運転手さん安心しました! お客さんがお住まいの近くにある○○神社と同じ名前の神社がすぐ近くにあるので出来ればそちらへ寄りたいと言われる。すぐ近くにある○○神社に案内したが、ご当地には少ない名前の神社だ、両方の家の近くに同じ名前の神社がある、きっと神様が結び付けて下さったんでしょうね!すぐにトンボ帰りでお帰りになるとの事、帰りの車中でこの地方の色々な事を説明してあげた、、お客さん、この地方は、海も有り、山も有り、四季がはっきりした住みやすい良いところですよ、名所も沢山あります、ご縁がありましたらチョイチョイお出かけ下さい、、! 運転手さん、今日は来てよかったです、安心して娘を嫁に出せる気がします、親として色々心配でした! 私も同じ様な子を持つ親として良くわかる。帰りは少し時間が有るのでどこか見たいと言われるので海岸を通り、ちょうど開催中の「天地人博」にご案内した。30分ほど待っているとニコニコして、、運転手さん、よかったー、!と出て来られた。それは良かったですねー、、すっかりこの地方も気に入られたようだ。駅までお供すると、運転手さんこれ取っておいて、これから又お世話になるかもしれない! と封筒を出された、一瞬、えッ、 タクシー料金は4千ちょっと、お客さんの前で中身を確認するのもなんだし、まさか中身が千円札3枚と言う事もないだろうなー、とりあえず丁重にお礼を言いお送りした。お客さんの姿が駅に消えたのでそっと袋の覗いてみた、、 えッ、  こんなに沢山、車の中から駅の方を見てもう一度頭を下げて、、有難うございました!  俺は貧乏人の顔をしてんだろうなー、、最近付いてるなー。

2 コメント

恥ずかしながら「ききあわせ」と言う言葉は知りませんでした。
しかしネットで検索したら沢山でてきました、、(汗)
大坂に住んでいる兄が大坂の人と結婚する時に、わざわざ大阪から
ご両親が私の実家の方に来られて近所の数軒から色々と聞かれた
ようでした。
親から見れば心配する気持ちは解りますね、、、
ham (2018-11-10 15:02)
ヨカッタネ~!
 今時の親御さんが 嫁ぐ娘の先まで心配するのって あるんですね。
昔は(ききあわせ)って 内緒で 嫁ぎ先または 嫁の近所を 訪ねたもんでした。 はごろも (2018-11-10 12:04)