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今年の春頃だろうか、勤務先の休憩室に二種類の本が20冊くらい積み上げられていた。第一交通産業会長 黒土 始 一代記 「一実業家の炎の人生」 (写真上)と立派な第一交通産業株式会社 四十周年史(写真下)である。管理職に、これどうしたの? よかったらどうぞ! ときた。タダなら頂いていくか、いつか読む機会があるだろう、、昔から読書というのはあまり好きな方ではないが、全く読まないわけではない、私の場合暇な時に少しづつ読むと言うやり方は性に合わない、読む時は一気に読む、しかし2~3時間で読める厚さではない。幸か不幸か数日前より腰痛が更に悪化してまともに歩けない状態になってしまった、数日前より仕事を休み家族の手を借りて通院したり、まったく情けない姿になってしまった。このまま寝たきりになってしまうんじゃないだろうか? 不安がよぎる、、、
よし、本を読むのはこんな時だ、、勤務先の第一交通産業の創業者で会長の 黒土 始 96歳で未だ現役だ。五台のタクシー会社から今は8,500台を超す、社員15,000人を抱え、株式上場を果たし、地域に密着したマルチ企業「第一交通産業グループ」を一代で築き上げた人だ。以前よりこれだけの事を成し遂げた人だ、どんな人生を歩まれたのか大変興味を持っていたが一代記を読み上げ、改めて偉大さを痛感した。大分県の北部、福岡県に近い中津市の農村に生まれ、小学校の一年生の一学期が終わり、通信簿を母に見せると母親が「あなたが生まれる時、多勢のお坊さんが錫杖をついて家の中に入って来る夢をみました。この霊験を受けたあなたは仏性の子です、勉強して良い成績をもらって皆さんの模範にならなければ、、、、」福沢諭吉を輩出した中津の土地柄、母は教育に熱心であったと言う。そして母は事あるごとに「あんたは仏の申し子じゃから、不動明王に守られています、神仏を大事にして、人にない、世の中に申し立つ、一つの自負心、自身を持って人生を過ごしなさい」と教えられたと言う。学校へ行く前には必ず仏様に水など供え物をし、灯りをかかげ、神様には榊を変えて手をあわせたという。ある時学校の帰り道で一人のお坊さんと行き会い、お坊さんはまじまじと黒土の顔を見て、黒土の頭を撫でながら「この子は大きくなってきっと出世する」と言った、自分は神仏の子だから自分は出来るんだ、と言う自信になり苦しい時も頑張ってこられたと言う、学校時代の成績は常にトップクラスであったようだ。戦後の昭和21年に満州から復員しいくつかの会社を立ち上げ、業界の役職を務め会社を実弟に譲り、地域に密着した現金商売ができるタクシー業に着眼し、昭和35年、5台のタクシーで第一タクシー有限会社を設立し、組合との大闘争などを乗り切り、M&Aなどをつかい業務を拡大し日本一のタクシー会社にまで成った。一代記のなかで会長は「私がここまで成功できた理由をあげるとすれば、私自身が車の免許を持っていない事でしょう、私自身がタクシーの利用者で、だからこそどのようにすれば利用者の期待に応え満足感を与えられるかと言いう視点に立って経営戦略を考えることができた、これが今日に至るまでの一番大きな原動力になったと思う、、」 なるほどねー、タクシードライバーの私が自分で言うのも何だが私も常に、もし私がお客だったら、こんな時はどうしていただいたら嬉しいだろうか、どうしてもらいたいだろうか、立場を変えてお客様の立場になり物事を考えると結果がでてくるのである。黒土会長の座右の銘は「努力は天才に勝る」との事、第一交通産業の社員全員に読んでもらいたいと思う 炎の人生の一代記だ、、、



 

 

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