IRIS


ニューカレドニアの首都ヌーメアから積み地に到着し直ぐに荷役が始まった。本船にはウインチ2基とクレーンが2基搭載されている、従って荷役作業もウインチに比べると効率が良い。航海中は朝食を食べないで寝ているが、停泊中は朝食を食べることにしている。停泊中の午前中は無線機器の手入れ、無線室の床のワックスがけ、航海中は出来ないアンテナの点検などを行う、レーダーマストに登ると海面から数十メーターはあり足がすくむ、、
午後は我が無線部は自由時間と言う事になっている、しかし甲板部は荷役作業をやっているので一応気を遣いながらさぼる事にしている。昼食後は少し昼寝だね、しかし、そうは寝れない、デッキに出て荷役作業をながめたり、暇つぶしに他の乗組員の釣り道具を勝手に使い釣り糸を垂らす、間もなくヒラアジが一匹かかってきた、これは夜の一杯の刺し身だね、暫く糸を垂らしていると何かが掛かったようだが、どうもいつもの引きと違う、しかし動いているのが確認できるので何かが掛かっているのは間違いない、しかし糸を引いてもなかなか上がってこない、こりゃ鯨でもかかっているのかなー? ちょうどクオーターマスター(操舵手)が来たので、大物がかかっているようなんだが重くて上がってこないんですよ、ちょっと手伝ってくれませんか! すると、次席さん、地球が釣れてんじゃないの? ときた。二人で糸を引き少しづつ引き寄せてみると大きな黒いお化けのような魚が海面近くまで引き寄せられてきた。とても手で引き上げられる大きさではない、荷役作業の現地の人夫が数人集まってきた。クレーンのバケットが届くところまでゆっくりと引いていき、クレーンで引き上げることにした。この騒ぎに乗組員も数人集まってきて釣り糸を垂らし、同じ魚が数匹吊り上げられた(写真)。とても食べる気になる魚ではない、デッキに並べていじくりまわし海に戻したが既に泳ぐ元気がない、、、夜は釣り上げたヒラアジを司厨長にさばいてもらい通信長と一杯やったが美味しかったね、、

0 コメント