IRIS
1ヶ月ぶりに日本に戻ってきた、嬉しくて早く目が覚めましたってー、着替えてブリッジ(船橋)に行く。サードオフィサー(3等航海士)が双眼鏡を覗いている、右舷前方に灯台が見える、ははー、これが水ノ子島灯台だな(写真)、チャートルームに行きチャート(海図)を見ると、間違いない、水の小島灯台だ。かすかに四国の島影も見える、間もなく左舷に九州大分県の島影も見えてきた、だんだんと四国、九州の島影もはっきり見えるようになってきて行き交う船も多くなってきた。以前短い期間だが在籍した海運会社のタンカーとすれ違った、双眼鏡を覗くと陽邦丸だ、恐らく愛媛県の菊間で原油を降ろしてペルシャ湾に向かうんだろう、懐かしいファンネル(煙突)マークだ。無線室へ行くと通信長が入港の準備をしている、入港手続きの仕事の役割を確認して昼食だ。昼食を食べて当直の交代で無線室へ行きポールド(窓)を覗くと前方に佐賀関の日本鉱業佐賀関精錬所の赤と黒の名物煙突が見えている、佐多岬と関崎の間の豊予海峡を通過してコースを左に変え別府湾に入ってきた、2隻のタグボートが本船の左右に付き日本鉱業の専用岸壁に着岸した。間もなく代理店、官憲が乗船し入港手続きが始まった、乗組員が通関するお土産品をパッセージに並べてある、税関に立ち会いお土産品に通関のスタンプを押してもらう。入港手続きが終わると本社や訪船した乗組員の家族などが乗船してきて船内はごった返す。夜になったら一杯飲みに出かけるかね、、、

水ノ子島灯台
水ノ子島灯台は、九州本土より14.5km沖の、豊後水道のほぼ中央にそびえ立つ灯台です。島の周囲 320m、灯台の高さ 39.25m、海水面から灯火までの高さは56.3mで日本の灯台50選に選定されている。水ノ子島灯台の完成は明治36年、初点灯は明治37年 3月20日で、光の到達距離は37kmで当時の灯台としては東洋一の到達距離でした。また灯台守たちを題材にした映画「新・喜びも悲しみも幾歳月(1986年)」のロケ地ともなりました。

 

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