IRIS


新潟を出港以来よく揺れた、冬の日本海の時化は話には聞いていたが凄いね、翌日の午後と言うか、夕方バンカーを採るため(燃料)北九州の若松港に入港したが港に入った途端に揺れは止んだ。入港と言っても岸壁に着岸するのではなく湾内にアンカー(錨)を降ろし燃料のC重油、A重油を積んだ小さな船が本船に横づけになり燃料を積み込むわけだ(写真)。船酔いは病気ではない、揺れが止み吐き気などは治まったが身体がフラフラするようで足が地に着かない感じだ。
通船も無く上陸は出来ない、北九州の街の灯りを眺めながら指をくわえているだけだ、通信長のK先生、次席通信士のT先生、先輩のHさんと四人で通信長の部屋で航海の安全と各種実験の成功を願って乾杯をして一杯を始めた。燃料の積み込みが終わり次第。夜中にはフィリピンのミンダナオ島向け出港する。明日から時化がおさまり次第実験を始める事になったが、鬼のK先生、おい、ちょっと腹が減ったなー、○○おまえラーメンでも作ってこいよ!いつもの事だ、パントリーに行ってラーメンを四人前作ったが、これだけじゃ、おまえも脳が無いな、、と言われるのがおちだ、司厨長の所に行き事情を話すと、快く、卵、ネギ、蒲鉾をくれたのでラーメンに入れて部屋に持って行くと、おー、気が利くな、、バンカーも終わり間もなく出港スタンバイがかかった、アンカーが巻き上げられエンジンが動き始め本船は静かに動き始め、約1週間の航海が始まった、、、

 

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