IRIS

都会に出て4ヶ月が過ぎて夜間高校も夏休みに入り、会社も8月に入りお盆休みがある、この休みを利用し、楽しみにしていた初めての帰省だ、秋葉原へ行ってお土産に魔法瓶(今で言う保温ポットだ)を買った。紫色の製品を選んだ、魔法瓶の蓋を引っ張って抜き、取っ手を持って上蓋に付いたレバーを押して蓋を開けてお湯を注ぐわけだ、、、衝撃に弱く中の保温用のガラスの底の部分が割れやすいので大事にボストンバッグの中に入れた。初任給の手取りが七千円くらいじゃこの程度の物しか買えないが当時では貴重品でもあった、田舎では魔法瓶なんてのは使っている家は殆んど無い。4ヶ月半ぶりに帰るのが嬉しくてなかなか眠れなかった記憶がる、京浜東北線に乗って上野駅に着き14番線のホームに向かう、自然と早足になる、よっぽど早く田舎に帰りたかったんだろうねー、、、上野発09:45の金沢行き急行「白山」に乗車するんだ、乗り換えなしで行けるのは急行「白山」、夜行列車の急行「黒部」の二本だけだ、夜行列車の急行「黒部」は朝方の3時近くに着くので殆んどの帰省客はこの急行「白山」を利用する。10両編成で1等の自由席1両と一部1等の指定席以外は全て2等の自由席となる。既に空いた座席は無く通路に立っている、覚悟はしていたのでどーって事はない、デッキに陣取った。

途中の高崎駅で機関車を蒸気機関車に切り替えた記憶があるがハッキリしない、上野から蒸気機関車だったのかもしれない、、、昼頃に群馬県の横川に到着する、駅弁の名物、峠の釜めし を売りに来るがそんな高い物は食べない、ホームに降りてそっとコッペパンと牛乳を買い口に流し込む、、、ここで確か蒸気機関車をもう一両連結し熊の平までの峠越えになる、、デッキにいると蒸気機関車が石炭をたいた煙が入ってくる、汽車がトンネルに入ると大変だ、、白い開襟シャツの襟などが煙で黒く汚れる、、廻りは知らない顔ばかり、もちろん冷房など無い蒸し暑い揺れるデッキで立っている。午後の2時過ぎに長野駅に到着する、やっとここまで来たか、あと2時間の辛抱だ、、、。そして柏原(現、黒姫)あたりに来ると懐かしい妙高連山が見えてくる、汽車が新潟県に入り田口駅(現、妙高高原駅)に着く、、あと1時間だ、、、急に元気が出てくる、、、関山、二本木を過ぎ新井に停まり、外の景色は懐かしい景色だ、上野駅を出て約6時間30分、いよいよ高田駅のホームに入ってきた、、、、。 (写真は柏原~田口間を走る重連牽引のD51)、今は東京駅から新幹線乗り継ぎで直江津まで2時間ちょっと、平成27年春、北陸新幹線が開業すると東京から約1時間45分の予定と言う、、便利になるねやー、、、

 

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2 コメント

当時は若かったせいもあると思いますが、6時間や7時間列車の中で立っているのは特別に苦にもなりませんでしたがね、、(笑)座席整理券の事は覚えていませんが、14番線15番線から汽車に乗り真っ黒になって乗ってきたのは鮮明に覚えています、、、 ham (2013-01-15 18:08)
確か乗車整理券みたいなのがあって、それがあると座れました。
座席指定券ではないので、早くいって行列して待っていました。座れないと、デッキに立っていました。ドアも空いたままだったような。
お土産は浅草の雷おこしでした。
青春時代の懐かしい想い出です。 すいちゃん (2013-01-14 18:33)