2008-05-19

[関東] 孔明碗

 孔明碗と呼ばれる、二重底のお碗がある(遼寧省博物館蔵)。五丈原で魏軍と蜀軍が対峙していた時、仲達は孔明の健康状態を探った。そこで、孔明は上げ底のお碗を使って碗いっぱいに食べ、健康を装う。このエピソードにちなむ作品である。
 そこには「人間学」「将軍学」がある。「『三国志』は、人間指導者の最良の教科書であると思って学び給え!」という先哲の教えはまさにその一言であろうか。

2008-05-18

[関東] 中国との信頼関係

「三国志が好きな人にはたまらない、満足の展示だと思います。今まで資料でしか見ていなかったものが実物で見られる。これはすごい!」(三国志のイラストで著名な長野剛氏)
 日中平和友好条約30周年を記念する「大三国志展」が、八王子市の東京富士美術館で盛況だ。中国と日本の文化機関が協力して実現した同展は、三国志の魅力を紹介する世界初の試み。しかも、日本の国宝・重要文化財に相当する中国の国家一級文物が53点も公開されている。
 「展示の内容が大変に豊かで充実しています。(魏・呉・蜀の)三国の文化に対する理解と内容の表現が素晴らしい」と感嘆するのは、北京芸術博物館の楊玲館長。同展の企画にも携わった楊館長は「三国志の精神を伝えたい」と期待する。
 残念ながら見に行くことは叶わないが、日本にもこのような貴重な物を貸与していただけるのは、やはり“信頼”の一言で語れない歴史があるのであろう。

2008-05-17

[関東] 「火事と喧嘩は江戸の華」

 隣が火事! その時、どうする?――知人宅のマンションの隣から火が出た。煙とにおいで一時、辺りは騒然としたが、幸い大事に至らなかった。
 しかし、消防車が何台も到着して消火活動が始まっても、マンションの住民で火事を知らない人がいた。窓や外階段から火事の様子は見ても、消火器を用意した人は自分を含めていなかった。風向きによっては、飛び火も考えられたのに……。
 「火事と喧嘩は江戸の華」と言われていたが、自身に火の粉がかからないと、人は行動を止めて「見てしまう」ものだろうか。頭で分かっていても、いざという時、体は動かない。消火器の使用などは体に覚え込ませておきたい。
 その意味で、地域の防災訓練には積極的に参加したい。コミュニティーの最小単位の「家族」でも、防災訓練はできる。家族の中の役割分担、災害時の連絡方法、避難経路・避難場所の確認、非常持ち出し品の点検等々。もちろん、わが家から火災を出さないよう、火元の点検も怠りなく。日常の備えが大切な命を守る。
 油断は、何かに心がとらわれている時にも起こる。心を働かせて「無事故即勝利」の日々を送ろう。

2008-05-13

[関東] “しぐさ”は“思草”(思いやりの行動)

 今、静かなブームとなって見直されている、江戸時代の庶民の生活。中でも「江戸しぐさ」と呼ばれる、すがすがしい振る舞いには思いやりの精神があふれ、あらためて注目されています。今回は、江戸しぐさと礼儀の心について、装道・礼法の講師で「江戸しぐさ語りべの会」会員の滝川道子さんに話を紹介します。

 江戸しぐさの根本は、人のことを思いやって行動するという姿勢です。「江戸しぐさ語りべの会」主宰の越川禮子さんは、“しぐさ”は“思草”(思いやりの行動)だと語っています。
 百万人もの人々がひしめき合って住んでいた、江戸での都市生活で、どうすればみんながスムーズに共生していけるか。そうした“助け合いの精神”から生まれた知恵の数々が、江戸しぐさなのです。
                               つづく

2008-01-31

[関東] 横山大観展

 明治、大正、昭和を生き抜いた日本画の巨匠、横山大観。没後50年を飾る回顧展が東京で始まった。
 雲煙に包まれた富士の絵を数多く手がけたことでも知られる。その人生は、決して順風満帆でなかった。絵は売れず、日本美術院の薄給で家族9人を養う困窮時代もあった。特に、30代後半からは艱苦に満ちていた。12年間に、妻や娘ら肉親6人と死別し、親友、恩師・岡倉天心を亡くす。新しい表現が非難を浴び、経営破綻で転居した美術院は「都落ち」とささやかれた。家の焼失も。「忍苦に忍苦を重ねたその頃の精進が、至らぬながらも今日の私を築き得た」。84歳で発刊した『大観画談』に記されている。
 なぜ試練を乗り越えられたのか? 大観には、芸術への熱情とともに、恩師への恩義があった。「このありがたい先生のご期待に背くまいと、私はただ脇目もふらず、一筋に芸術への精進をつづけて来ました」と述懐する。79歳でなお27メートルの絵巻「四時山水」を描いている。
 試練を乗り越える度に、自己を高める人がいる。逆境から逃げる人もいる。師とともに生きる大観の人生は、まさに「艱難、汝を玉にす」。人生を輝かせる特効薬は、遠くを探してもない。足下の“試練”に秘められている。

2008-01-26

[関東] 奇跡のマンモス「リューバ」展

 奇跡のマンモス「リューバ」展が東京で開催されている。北極圏で昨年、ほぼ完璧な状態で発見された赤ちゃんマンモス。今にも目を開けそうだが、絶命したのは3万7000年前というから驚きだ。
 最新技術で冷凍状態のままでの解析が進み、生態、進化の過程や絶滅の原因の解明など、数万年の時を超えて姿を現したマンモスからのメッセージに学ぶ点は多いだろう。
 解析に当たる、東京慈恵会医科大学の鈴木直樹教授の問いかけが興味深い。「リューバが過去からやって来たのではなく、実は未来からやって来たことにお気付きでしょうか」と。地球温暖化による永久凍土の融解で、本来はまだ発見されなかったであろう姿を現したのだ。
 慌ただしい日々を送る現代の私たちだが、“過去に学び、自然の法則に学び、いかに未来に生かしていくか”との視点が重要である。そこら“今”の大切さも改めて実感するに違いない。
  過去や現在の本質を見抜く目を養い、希望ある未来を切り開いていく自身でありたい。
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うつ病とぶつかりあって,長年苦しんでいますが
周囲の温かな優しさが自分を育んでくれる今日この頃です。

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