2008-04-10

ある友だちの体験

 彼の父親は仕事が長続きしない。やがて失業、借金だけが膨らんだ。朝とりあえず家を出るが当然、仕事はない。酒を浴びるように飲んで帰宅することも、しばしば。母親が働いて家を支え、学費を出してくれた。
 そんな父を許せず、口も聞かなかった。先輩に指導を受けると、意外な答えが。「お父さんは、家族のために頑張ってきたのではないのかい。男は家を出ると7人の敵がいるという。だから『いってらっしゃい』『お帰りなさい』という、家族の一言が力になるんだよ」
 半信半疑で翌日からやってみた。「いってらっしゃい!」。息子の声に、父親は怪訝な顔をして家を出た。彼の変化に、母親も加わった。そして、ある日――帰宅した父親は、迎えた二人を前に両手をついて、再起を誓った。家族の心が一つになった。それ以後、職場に恵まれ定年後も請われて働いた。
 春4月は、新たな門出の時でもある。真心の言葉が、振る舞いが、心に火を灯す。その小さな努力が、大きな幸福をもたらすのだろう。
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うつ病とぶつかりあって,長年苦しんでいますが
周囲の温かな優しさが自分を育んでくれる今日この頃です。

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