食育・料理研究家の坂本廣子さん。小さな子どもを対象とした料理教室「キッズ・キッチン」を全国各地で開催するなど、食育活動の第一線で活躍している人だ。
そんな彼女が食育を担当していた幼稚園に、一人の男の子がいた。車で送り迎えされ、欲しいものは何でも買ってもらえる。しかし、幼稚園のものを大事にせず、壊してばかりだった。
どうしたら「ものの大切さ」を伝えられるか担当教諭も悩んでおられた。
ある時、授業でパンを作った。粉を練り、形を作り、焼いて……すべて子ども自身が行う。ところが、その男の子は、自分が焼いたパンをオーブンから取り出す時、熱くて床に落としてしまった!
「替えてあげようか」と聞くと、彼はパンを手できれいにぬぐいながら、「ううん、もったいない」と。自分で苦労して作って初めて、「ものの大切さ」がわかったようだ。
その後、皆でパンを食べたのだが、彼は少しだけ残して、家に持ち帰った。後日、お母さんが「家族のためにと持って帰ってくれたパンは、どんなパンよりもおいしかったです」と話してくれた。
親の世代は、とかく言葉で教えようとしがちですが、子どもは実感することで学ぶわけだということが分かる。
そんな彼女が食育を担当していた幼稚園に、一人の男の子がいた。車で送り迎えされ、欲しいものは何でも買ってもらえる。しかし、幼稚園のものを大事にせず、壊してばかりだった。
どうしたら「ものの大切さ」を伝えられるか担当教諭も悩んでおられた。
ある時、授業でパンを作った。粉を練り、形を作り、焼いて……すべて子ども自身が行う。ところが、その男の子は、自分が焼いたパンをオーブンから取り出す時、熱くて床に落としてしまった!
「替えてあげようか」と聞くと、彼はパンを手できれいにぬぐいながら、「ううん、もったいない」と。自分で苦労して作って初めて、「ものの大切さ」がわかったようだ。
その後、皆でパンを食べたのだが、彼は少しだけ残して、家に持ち帰った。後日、お母さんが「家族のためにと持って帰ってくれたパンは、どんなパンよりもおいしかったです」と話してくれた。
親の世代は、とかく言葉で教えようとしがちですが、子どもは実感することで学ぶわけだということが分かる。