旧五千円札の新渡戸稲造博士は少年時代、慶応義塾で福沢諭吉の演説を聴いた。内容は忘れたが、両手に紙袋を提げてきた福沢が演説前、聴衆の少年に紙袋から煎餅を配ったことは鮮明に覚えていた。
新渡戸博士は後年、この思い出を述懐し、次のように語った。「今日教育家は多いが、大抵は教育屋であって、真の教育家ではない」「子供たち一人々々に煎餅を与へながら、自然に滲む愛情で周囲を潤ほしてゆくやうな血の通った教育をする人は少ない」(『慶応義塾学報』)。現代にも通じる指摘だろう。その人物のありのままが教育の原点で会ってもらいたいものだ。
新渡戸博士は後年、この思い出を述懐し、次のように語った。「今日教育家は多いが、大抵は教育屋であって、真の教育家ではない」「子供たち一人々々に煎餅を与へながら、自然に滲む愛情で周囲を潤ほしてゆくやうな血の通った教育をする人は少ない」(『慶応義塾学報』)。現代にも通じる指摘だろう。その人物のありのままが教育の原点で会ってもらいたいものだ。