2008-03-20

花の義経

 険しい断崖を前に、兵士達は足がすくみ怖じ気づいていた。「鹿のかよおう所を馬のかよわぬ様やある」――源義経は皆を鼓舞すると、自ら馬を操り坂を駆け下った。その勇猛果敢な姿に味方は奮い立ち、次々と続いた。1184年の3月(旧暦2月7日)、源氏と平氏による一ノ谷の合戦が開かれた。一ノ谷は平氏が陣を敷いた堅牢な地。そこを見事に打ち破ったのが、義経の“鵯越の逆落とし”の奇襲だった。
 孫子の言葉に「善く戦う者は、これを勢に求めて、人に責めず」(戦上手は勝利の要因を勢いに求め、人の能力に求めない)と。ゆえに、勢いをつくる人が最も大切になる。先陣が目前に立ちはだかる困難に逡巡するか、それとも打って出るか。先頭を走るリーダーの勢いこそ、勝負を決する戦いの要諦といえよう。
 弥生3月も10日余り。弥生は「いやおい」が転訛したものとも。厳しい寒さを耐えてきた草木が、勢いよく成長を始めるという意だ。
 さあ、万物が躍動し、百花が萌え出る春本番! 勢いよく地域・社会に飛び出し、一人一人が勝利と幸福の花を万朶と咲かせゆこう。「花の義経」となって。
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うつ病とぶつかりあって,長年苦しんでいますが
周囲の温かな優しさが自分を育んでくれる今日この頃です。

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