2008-01-31

[関東] 横山大観展

 明治、大正、昭和を生き抜いた日本画の巨匠、横山大観。没後50年を飾る回顧展が東京で始まった。
 雲煙に包まれた富士の絵を数多く手がけたことでも知られる。その人生は、決して順風満帆でなかった。絵は売れず、日本美術院の薄給で家族9人を養う困窮時代もあった。特に、30代後半からは艱苦に満ちていた。12年間に、妻や娘ら肉親6人と死別し、親友、恩師・岡倉天心を亡くす。新しい表現が非難を浴び、経営破綻で転居した美術院は「都落ち」とささやかれた。家の焼失も。「忍苦に忍苦を重ねたその頃の精進が、至らぬながらも今日の私を築き得た」。84歳で発刊した『大観画談』に記されている。
 なぜ試練を乗り越えられたのか? 大観には、芸術への熱情とともに、恩師への恩義があった。「このありがたい先生のご期待に背くまいと、私はただ脇目もふらず、一筋に芸術への精進をつづけて来ました」と述懐する。79歳でなお27メートルの絵巻「四時山水」を描いている。
 試練を乗り越える度に、自己を高める人がいる。逆境から逃げる人もいる。師とともに生きる大観の人生は、まさに「艱難、汝を玉にす」。人生を輝かせる特効薬は、遠くを探してもない。足下の“試練”に秘められている。
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うつ病とぶつかりあって,長年苦しんでいますが
周囲の温かな優しさが自分を育んでくれる今日この頃です。

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