先月、屋久島で新種の植物「ヤクノヒナホシ」が発見された。悠久の歴史を超えて初めて人間に姿を見せたのは、直径5ミリほどのコンペイトウのような愛らしい花だった。また、今月中旬には、インドネシア・パプア州の山中で、2種類の新種のほ乳類が見つかり、話題となった。動植物の“新発見”は、21世紀にも相次いでいる。一方で、急激な地球温暖化や環境破壊の実態を見れば、“人間が発見する前に絶滅させている種”も多いのではないか、との懸念を抱かざるをえない。環境問題は結局、「人間の生き方をどうするか」に帰着する。すなわち、個人の尊厳を冒すことなく、他者や他の生命と共生する道をどう打ち立てるかだと思う。