2007-12-27

[日記] 歌の力

 楚の覇王・項羽は追い詰められた。漢軍に完全に包囲された。そのとき、どこからともなく故郷の歌が聞こえてきた。漢軍に下った、楚の兵士の歌声だった。懐かしい歌を聞き、望郷の思いにかられた兵士たちは戦意を喪失し、項羽は「漢は、もう楚を取ったか」と絶望した。孤立無援を意味する「四面楚歌」の故事だが、中国の文豪・郭沫若氏は「楚の覇王にいかに山を抜き世を蓋う力があっても、ついに歌声に敵し得なかった」と、歌の力を強調する。歌声が楚軍を打ち破ったのだ。郭氏は言う。歌には「味方の力を団結させる」力と「敵の士気をくじく」力がある、と(小野忍・丸山昇訳『郭沫若自伝6』東洋文庫)。先の故事は後者の例。前者の例は、「歌う革命」と呼ばれたバルト3国の独立運動をはじめ、無数に挙げられよう。
歌は心と心を結ぶ「翼」とアグネス・チャンは語る。「翼」は歌だけではない。対話もある。文章もある。だれもが自分らしい「翼」を持っている。それを大きく羽ばたかせたとき、信頼と友情のスクラムは幾重にも広がるのだ。
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うつ病とぶつかりあって,長年苦しんでいますが
周囲の温かな優しさが自分を育んでくれる今日この頃です。

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