ヤフーが30日発表した2007年10―12月期の業績は、売上高が前年同期比28.5%増の700億円、営業利益は13%増の312億円だった。詐欺対策を強化したオークションなど個人向けサービスの収入は伸び悩んだものの、広告収入が堅調だった。井上雅博社長は記者会見で「大手企業のブランディング広告のニーズが高まっている」と述べ、売上高に占める割合が5割を超えた広告収入への期待を示した。会見での主な質疑は以下のとおり。
――広告収入の伸びは以前のような勢いを失っている
広告市場そのものは全体的に弱い。(テレビ・新聞・出版・ラジオの)4媒体への広告市場が減少するなか、ネット広告だけが2ケタの伸びを続けている。2年前と比べれば伸びは減速しているが、景気が良くなればペースが上がってくると期待している。
――景気改善がネット広告に反映するとは限らないのでは
消費者を対象とする広告主は自社商品を広く知ってもらうために広告を活用するだろう。ネットの活用が広がっており、ネット広告は間違いなく増える。投入した大型サイズの広告の評価が高く、ブランディング広告の割合がかなり伸びている。
検索連動型広告はより販売促進に近い利用形態だ。広告市場全体より、早いペースで成長を続けていくだろう。
――売上高に占める広告収入の割合が5割を超えた
個人向けサービスは広告以外にも有料で提供するものを伸ばしていきたいと思っている。しかし今の市場の傾向は、消費者向けにはなるべく無料でサービスを提供し、広告で回収しようという方向に向かっている。もう少し広告の比率が高い状況が続くのではないか。
――トップページ変更の影響は
リニューアルの影響かどうかわからないが、全体のページビュー、トップページそのもののページビューともに増加している。大型化した広告スペースは広告主に好評で、順調に滑り出したのではないか。
――中国の検索大手「百度」の日本市場参入をどう見るか
中国ではそれなりに支持を受けているので、強さの理由は必ずあるはずだ。分析して、ヤフーのサービスにも生かしていきたい。ただ、現時点においては、ヤフーのサービスが日本の利用者のニーズにかなった検索結果になっていると思う。
――イーベイとの業務提携の進捗は
イーベイと連携して提供しているサービスは思ったよりも利用者が多い。規模拡大にどのように対応するかを検討しているところだ。第2フェーズの開始を3月末と考えていたが、もう少し時間がかかりそうだ。
――モバイルサービスの展開は
今後はモバイルからのネット利用がPCを上回るようになるだろう。いまは準備をしている段階で、収益への貢献は小さい。広告はひとつの可能性の高い収益モデルだが、PCとは勝手が違う。どういう広告の出し方が適しているのか、試行錯誤をしているところだ。
――携帯サイトのフィルタリングについての認識は
未成年者が事件や事故に巻き込まれることは阻止しなければならない。携帯サイトのフィルタリングはその手段だと思う。しかしどのサイトをどのカテゴリーに分類するのか、どのカテゴリーをどう規制するかなど、線引きのあり方はもっと議論すべきだろう。
――連結対象となったオーバーチュアの影響は
売り上げで90億円程度のプラスとなった。営業利益への影響は軽微だ。
[2008年1月30日/IT PLUS]
――広告収入の伸びは以前のような勢いを失っている
広告市場そのものは全体的に弱い。(テレビ・新聞・出版・ラジオの)4媒体への広告市場が減少するなか、ネット広告だけが2ケタの伸びを続けている。2年前と比べれば伸びは減速しているが、景気が良くなればペースが上がってくると期待している。
――景気改善がネット広告に反映するとは限らないのでは
消費者を対象とする広告主は自社商品を広く知ってもらうために広告を活用するだろう。ネットの活用が広がっており、ネット広告は間違いなく増える。投入した大型サイズの広告の評価が高く、ブランディング広告の割合がかなり伸びている。
検索連動型広告はより販売促進に近い利用形態だ。広告市場全体より、早いペースで成長を続けていくだろう。
――売上高に占める広告収入の割合が5割を超えた
個人向けサービスは広告以外にも有料で提供するものを伸ばしていきたいと思っている。しかし今の市場の傾向は、消費者向けにはなるべく無料でサービスを提供し、広告で回収しようという方向に向かっている。もう少し広告の比率が高い状況が続くのではないか。
――トップページ変更の影響は
リニューアルの影響かどうかわからないが、全体のページビュー、トップページそのもののページビューともに増加している。大型化した広告スペースは広告主に好評で、順調に滑り出したのではないか。
――中国の検索大手「百度」の日本市場参入をどう見るか
中国ではそれなりに支持を受けているので、強さの理由は必ずあるはずだ。分析して、ヤフーのサービスにも生かしていきたい。ただ、現時点においては、ヤフーのサービスが日本の利用者のニーズにかなった検索結果になっていると思う。
――イーベイとの業務提携の進捗は
イーベイと連携して提供しているサービスは思ったよりも利用者が多い。規模拡大にどのように対応するかを検討しているところだ。第2フェーズの開始を3月末と考えていたが、もう少し時間がかかりそうだ。
――モバイルサービスの展開は
今後はモバイルからのネット利用がPCを上回るようになるだろう。いまは準備をしている段階で、収益への貢献は小さい。広告はひとつの可能性の高い収益モデルだが、PCとは勝手が違う。どういう広告の出し方が適しているのか、試行錯誤をしているところだ。
――携帯サイトのフィルタリングについての認識は
未成年者が事件や事故に巻き込まれることは阻止しなければならない。携帯サイトのフィルタリングはその手段だと思う。しかしどのサイトをどのカテゴリーに分類するのか、どのカテゴリーをどう規制するかなど、線引きのあり方はもっと議論すべきだろう。
――連結対象となったオーバーチュアの影響は
売り上げで90億円程度のプラスとなった。営業利益への影響は軽微だ。
[2008年1月30日/IT PLUS]


