Apr29
私は窪塚家に嫁ぎ、当たり前のように受けてきた実家の両親の愛情に感謝します。子供は親を選んで生まれて来れない。こんな私が愛情深い両親の元に生まれてこれたことは・・・60億分の一の奇跡であり、心から神に感謝します。必要以上の贅沢でなく・・・あるときは我慢を教えられ、また ささいな贅沢でも、喜びを知ることができる。これは本当に幸せなことなのかもしれません。周りを見渡す時、意外と裕福な子供達が苦しみの中に居り、親の愛情に飢えていたりします。経済的に大変な状況にある子が、親の愛情と、ほんの小さな贅沢に心から喜んでいる。本当はそこに幸せがあるのかもしれません。

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Apr4
絵恋は言う。窪塚家の家族は思いやりや真心などないと・・・「親兄弟より他人の方がよっぽど優しい。」心配して助言をすれば、ひがみや嫌がらせと受け取る。逆に優しい言葉の裏には思惑があり、嘘と大言壮語ばかりだというのである。聞かされた時は理解できなかった私だが・・・思い当たるところは多々ある。数々の出来事のつじつまも合うことばかりだ。しかし、それらはどれも不信感や嫉妬、憎悪感で一杯である。こんな家族の中で育つのだから、悲しい家族である。夫婦が信頼できず、親が子を愛せず、子も親を愛せず、兄弟愛もない。その一人一人に新たに家族ができる。自分以外愛せない妻は夫を愛せず、子供にも愛情を注げない。注いでいるつもりだが・・・その愛情はゆがんだ形で注がれる。俊彦は子供に暴力は振るわないが、思いやりが無く言葉の虐待がある。  勝子は母妙子の姿を見て育ち、お金で全てを動かせると思っている。ただ、思いどおりにならないのが、娘である。勝子の怒りは娘の虐待という形で現れる。 久智子は妙子の子供のままの性格と、自己中心的な性格で、娘の麻理に母親としての思いやりを与えていない。麻理や周りを振り回している。 絵恋もまた、親や家族から受けれなかった愛情を、家族に注ごうと苦労している。心を許せない姉妹たちの揉め事の中でも、悩み苦しんでいるのである。このゆがんだ連鎖をどうしたら、止めることが出来るのだろうか?

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Apr2
一部始終を絵恋から聞かされた私は、従兄妹の友人に謝罪の連絡を入れた。久智子はともかく麻理の心情が心配なので、友人に麻理のことを頼んだ。友人の話では、飛坂家では久智子の非常識な行動に困りはて、飛坂と母が親族中から叱責されたようだ。飛坂の母が久智子に「麻理はただ一人の孫なので、親族席に座るのは良いが、久智子さんは親族席に座るのは遠慮して欲しい」と言ったようだ。通夜を終え帰宅した久智子宅を訪ねた。祖父の死でショックを受け、食欲がないという麻理に、栄養バーとドリンク剤を差し入れにいった私に・・・久智子は母親から「親族席に座るな!」と言われたと憤慨していた。絵恋も同じことを言ったと、怒って私に聞かせた。私は絵恋と同じ考えであることを伝え、こう言った。「飛坂さんは再婚もしているし、麻理ちゃんは参列しても、それぞれの立場も考え葬儀への参列は遠慮した方がいいよ。」と伝えると久智子は「私のことは私が決めるから!口出しせんといて!」と逆切れした。とにかく、久智子には常識は通じないようだ。絵恋と私の心配をよそに、久智子は葬儀に参列、おまけに斎場にまで行った。友人の話だと骨上げまで親族に混ざって参加したようだ。舅の葬儀に前妻と後妻が顔を合わせて、骨上げするとは、ドラマでもそうそうない話である。飛坂の妻は憤慨して、飛坂に「久智子をなんとかしてよ!」と喧嘩の一幕もあったようだ。当然、そんな原因になっている久智子に対する飛坂家の親族の目は冷たい。怒りさえ覚えただろう。今回のことがなければ、久智子は飛坂が女をつくり、麻理をかかえ離婚した可哀想な前妻として、飛坂家の親族も優しく見守ってくれただろうに、麻理に対する親族の目も厳しいものとなったようである。しかし、久智子は勝子にこう言った。「今まで優しかった姑や親族が、私に冷たくなったのは、芽衣子!が私の悪口を従兄妹に言っているに違いない!」と・・・久智子の怒りのほこ先は私に向かった。それを聞き鵜呑みにした勝子は、絵恋にその話を聞かせた。久智子と勝子の二人に誤解されていることを知り、絵恋は心配して私に連絡してきたのである。

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Apr1
ある日、友人から連絡があった。友人は偶然に飛坂の従兄妹である。久智子の別れた主人飛坂の父親が亡くなった。久智子の娘の麻理にとっては祖父である。麻理に連絡しようとしたが、連絡が取れないという。私は久智子に連絡を入れた。突然の死に、おじいさん子であった麻理は、かなりのショックを受けていた。絵恋は常識のない久智子なので、麻理が飛坂家で恥ずかしい思いをさせたくないと、喪服の無い麻理の為に、買い物に行きたいと連絡があった。私と絵恋は慌てて買い物に出かけた。絵恋は喪服を買い、日頃なにもしてあげられない私は、バックを買い揃えた。飛坂の両親も妙子の葬儀には、出席してくれていたので、日頃から飛坂の両親と、面識のあった絵恋夫婦が窪塚家を代表して、お通夜に出席した。すでに再婚し、妻のいる飛坂家に配慮し窪塚家の出席を控えた。勝子も旅行に出かけていた。しかし、絵恋夫婦はそこで信じられない光景をみることになる。飛坂は久智子と離婚後すぐに再婚して妻がおり、26年にもなっている。そんな親族席に久智子は平然と麻理の横に座っている。飛坂家は困惑したが、葬儀中に揉めることもできず、なにも言えずにいた。久智子は未だに本妻気分のようだ。当然、現妻も憤慨し飛坂夫婦ては揉めていたようだ。日頃から常識がないと思っていた絵恋夫婦もあきれはてた。それどころか、久智子は絵恋夫婦に通夜のあと残って、食事をしていけと勧めた。あまりの非常識さに絵恋夫婦は葬儀会場から、飛んで帰ってきた。麻理に恥をかかせたくないとの絵恋と私の思いは、久智子によって裏切られてしまった。

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