2009-04-30

[モルモン書] アルマ書22章33節~35節

そしてニーファイ人は、東の海から西の海に至るまでバウンティフルの地に住んでいた。このように、ニーファイ人は賢明に彼らの見張りの兵と軍隊をもってレーマン人を南方に閉ざし、レーマン人が北方に領土を持って北方の地で増え広がることのないようにした。

そのためにレーマン人は、ニーファイの地と周辺の荒れ野の中にしか領土を持てなかった。これはニーファイ人の知恵であった。レーマン人は彼らの敵であったので、彼らはあらゆる方面で苦難を受けることのないようにし、またどこへでも思うままに逃げて行く先を確保できるようにしたのである。

さて、このことはこれで終わりとし、再びアンモンとアロン、オムナーとヒムナイ、および彼らの同僚たちの話に戻ることにする。

2009-04-29

[モルモン書] アルマ書22章30節~32節

バウンティフルの地は、ニーファイ人がデソレションと名付けた地に接していた。そのデソレションの地ははるか北方にあって、かつて人々が住んでいたが今はもう滅びてしまい、前に述べたようにゼラヘムラの民がその人々の骨を発見した地である。またそこは、ゼラヘムラの民が最初に上陸した所でもある。

彼らはそこから南の荒れ野へ上って来た。このようにして、北方の地はデソレションと呼ばれ、南方の地は、あらゆる野生動物で満ちている荒れ野があったので、バウンティフルと呼ばれた。その野生動物の一部は、食べ物を求めて北方の地から来たものであった。

さて、東の海から西の海までは、バウンティフルとデソレションの地の境界線上をニーファイ人が一日半旅をすれば行けるわずかな距離であった。このように、ニーファイの地とゼラヘムラの地はほとんど海に囲まれており、北方の地と南方の地の間には小さい地峡があった。

2009-04-28

[モルモン書] アルマ書22章28節~29節

さて、レーマン人の中でさらに怠惰な者たちは荒れ野にいて、天幕に住んでいた。彼らはニーファイの地に含まれる西方の荒れ野全体に広く住んでおり、また、ゼラヘムラの地の西方の海岸に近い境の地付近にも、さらには、ニーファイの地の西方の、彼らの先祖が最初受け継ぎの地とした所にも住んでいた。このように、彼らは海沿いの境の地に住んでいた。

また、東方の海岸近くにも多くのレーマン人がいた。彼らはニーファイ人によってそこに追い込まれたのである。このように、ニーファイ人はほとんどレーマン人に囲まれていた。それでも、ニーファイ人はシドン川の源で荒れ野に接する地の北部全体を所有してきた。その地は東から西まで荒れ野に沿っており、北方は彼らがバウンティフルと名付けた地まで達していた。

2009-04-27

[モルモン書] アルマ書22章24節~27節

ところが、すでに王妃が命令を出していたので、大勢の人が集まって来た。そして彼らは、アロンと彼の同僚たちのことでひどくつぶやき始めた。

しかし、王が出て行って彼らの中に立ち、彼らを教えてたので、彼らはアロンと、また彼と一緒にいた人々に対して心を和らげた。

そして王は、人々が心を和らげたのを見ると、アロンと彼の同僚たちを群衆の中に行かせて立たせ、彼らに御言葉を宣べ伝えさせた。

そして王は全地に、すなわち自分の国内にいるすべての民と、その周辺の全地方にいるすべての民に布告を出した。この国は東と西で海に接しており、またゼラヘムラの地とは、東の海から西の海まで続いている細長い荒れ野で隔てられていた。また、この荒れ野は海岸線で湾曲しており、その北方の境はゼムヘムラの地からマンタイの境を通り、また東から西に流れるシドン川の源まで達していた。レーマン人とニーファイ人はこのようにして分れていた。

2009-04-26

[モルモン書] アルマ書22章21節~23節

すると王妃は、僕たちが恐れているのを見て、自分に何か災いが及ぶかもしれないと思い、非常に恐れ始めた。そして、自分の僕たちに、行って人々を呼び集め、アロンと彼の同僚たちを殺させるように命じた。

さて、アロンは王妃の決意を知ると、人々の心がかたくなであるのも知っていたので、大勢の人が集まって、彼らの中にひどい争いと騒動が起るのではないかと心配した。そこで彼は、手を差し伸べて王を地から起こし、「立ちなさい」と言った。すると、王は力を得て立ち上がった。

さて、このことは王妃と多くの僕たちの前で行われた。そこで彼らは、それを見ると非常に驚き、恐れた。すると、王は前に進み出て、彼らを教え始めた。そして、王が彼らに教えたので、王の家のすべての者が主に帰依した。

2009-04-25

[モルモン書] アルマ書22章18節~20節

「おお、神よ、アロンは、あなたがましますことをわたしに告げました。もしも神が生きてましますならば、そしてあなたがその神であられるならば、あなた御自身のことをわたしにお知らせください。わたしはあなたを知り、死者の中からよみがえり、終わりの日に救われるように、自分の罪をすべて捨てます。」王はこれらの言葉を語り終えると、倒れて死んだようになった。

さて、王の僕たちが走って行って、王の身に起こったことをすべて王妃に知らせたので、王妃は王のもとに来た。そして、死んだように横たわっている王と、張本人であるかのように立っているアロンと彼の同僚たちを見て、王妃は彼らに怒りを発し、自分の僕たち、いや王の僕たちに、彼らを捕らえて殺すように命じた。

ところが僕たちは、王が倒れた訳を知っていたので、アロンと彼の同僚たちにあえて手をかけようとせず、王妃に懇願して言った。「どうしてこの人々を殺すようにお命じになるのですか。この人々の一人は、わたしたち全員よりも強いのです。わたしたちはこの人々の前で倒れてしまうでしょう。」

2009-04-24

[モルモン書] アルマ書22章14節~17節

さて、アロンがこれらのことを王に説き明かした後、王は言った。「あなたの語ったこの永遠の命を得るには、まことに、わたしは何をすればよいのか。わたしは何をすれば、この悪い霊をわたしの胸からことごとく取り除いて、神から生まれ、神の御霊を受けて、喜びに満たされ、終わりの日に捨てられなくて済むのか。見よ、この大きな喜びを得るために、わたしは持ち物をすべて捨てよう。まことに、王位も譲ろう。」

しかし、アロンは王に言った。「あなたがこのことを願い、神の御前にひれ伏すならば、まことに、あなたの罪をすべて悔い改め、神の御前にひれ伏して、与えられると信じて信仰をもって神の御名を呼ぶならば、そのときあなたは、今願っているものを得るでしょう。」

そして、アロンがこれらの言葉を語ると、王はひざまずいて主の前にひれ伏した。まことに、王は地に平伏し、熱烈に叫び求めた。

2009-04-23

[モルモン書] アルマ書22章12節~14節

そこでアロンは、王が自分の言葉を信じようとするのを見て、聖文を王に読んで聞かせながら、アダムの造られたこと、すなわち神が御自分の形に人を創造されたことから始めて、神がアダムに戒めを与えられたことや、人の背きのために堕落したことを話して聞かせた。

そしてアロンは、アダムが造られたことから始めて王に聖文を説き明かし、人が堕落したことと、人類のこの世の状態と、贖いの計画について話した。この贖いの計画は、キリストの名を信じようとするすべての人のために、キリストによって世の初めから備えられたものである。

また人類は堕落したので、自分自身で何も良い報いを得ることはできなかった。しかし、信仰と悔い改めなどによって、キリストの苦しみと死が彼らの罪を贖うのである。そして、キリストは死の縄目を断ち、墓は勝利を得ず、死のとげは栄光の望みの中にのみ込まれてしまう。アロンはこれらのことをすべて王に説き明かした。

2009-04-22

[モルモン書] アルマ書22章8節~11節

さて、アロンはこれを聞いて心に喜びを覚え、「王様、まことに、あなたが今生きておられるように確かに、神は生きておられます」と言った。

すると王は、「神とは、われらの先祖をエルサレムの地から導き出したあの大霊のことか」と尋ねた。

そこでアロンは王に、「そのとおりです。神とはあの大霊のことです。神は天と地の両方で万物を創造されました。王様はこのことをお信じになりますか」と言った。

すると、王は答えた。「まことに、わたしは信じる。わたしは大霊が万物を創造されたことを信じる。だから、これらすべてのことについてわたしに話してほしい。わたしはあなたの言葉を信じよう。」

2009-04-21

[モルモン書] アルマ書22章4節~7節

そこでアロンは王に、「まことに、主の御霊が彼をほかの場所へ呼ばれたのです。彼はラモーナイの民を教えるために、イシマエルの地へ行きました」と言った。

すると、王は彼に言った。「あなたは主の御霊について語っているが、それはどういうことなのか、見よ、わたしが思い悩んでいるのはそのことである。

アンモンは、『悔い改めるならば救われるが、悔い改めなければ終わりの日に捨てられる』と言ったが、それはどういうことなのか。」

そこでアロンは王に答えて、「王様は神がましますことを信じておられますか」と言った。すると、王は、「アマレカイ人が神がいると言っているのは知っている。わたしは彼らが集まって神を礼拝することができるように、幾つかの聖堂を建てることを彼らに許してきた。だから、今あなたが神はましますと言うならば、見よ、わたしは信じよう」と答えた。

2009-04-20

[モルモン書] アルマ書22章1節~3節

さて、アンモンはこのようにして引き続きラモーナイの民を教えていたので、話をアロンと彼の同僚たちのことに戻そう。アロンはミドーナイの地を去った後、御霊によってニーファイの地へ導かれ、王の宮殿に行った。この王は、イシマエルの地を除く全地を治めている王であり、ラモーナイの父であった。

そこでアロンは、彼の同僚たちとともに王の宮殿に入り、王のもとに進み出て、王の前にひれ伏して言った。「まことに、王様、わたしたちはアンモンの仲間であり、あなたに牢から救い出していただいた者であります。

王様、わたしたちの命を助けてくださるならば、わたしたちは王様の僕になります。」すると王は彼らに言った。「立ちなさい、わたしはあなたがたの命を許そう。しかし、わたしの僕になることは認めない。その代わりに、わたしにぜひとも教えてもらいたい。あなたの兄弟アンモンの言葉が寛大であり、偉大であったので、わたしは少々心に思い悩んでいることがある。また、アンモンがあなたとともにミドーナイから上って来なかった理由も知りたい。」

2009-04-19

[モルモン書] アルマ書21章21節~23節

そこで彼は、集まった人々を見て喜び、彼らに多くのことを教えた。また、彼らが自分の下にある民であることと、自分の父である王の圧制を受けない自由の民であることを彼らに告げ知らせた。ラモーナイ王の父が彼に、イシマエルの地とその周辺の全地にいる人々を治めることを認めたからである。

ラモーナイ王はまた、自分の統治下にある地であればどこででも、自分たちの望むままに、主なる自分たちの神を礼拝する自由が彼らにあることを告げ知らせた。

そしてアンモンは、ラモーナイ王の民に教えを説いた。彼は、義にかかわることについてあらゆる事柄を民に教えた。アンモンは日々力のかぎり彼らに説き勧め、また彼らは彼の言葉を心に留めて、熱心に神の戒めを守った。

2009-04-18

[モルモン書] アルマ書21章16節~20節

そして彼らは、主の御霊に導かれる所へならばどこへでも行き、彼らが入ることのできたアマレカイ人のすべての会堂で、またレーマン人のすべての集会で、神の言葉を宣べ伝えた。

そこで、主が彼らに祝福を授けてくださるようになり、彼らは多くの人に真理を知らせることができた。すなわち、彼らは多くの人に、各自に罪のあることと、彼らの先祖の言い伝えが正しくないことを納得させた。

そして、アンモンとラモーナイは、ミドナーイの地からラモーナイと彼の民の受け継ぎの地であるイシマエルの地へ帰った。

ラモーナイ王は、アンモンを自分に仕えさせようとせず、自分の僕でいることを許そうとしなかった。

また王は、イシマエルの地に幾つもの会堂を建てさせた。また彼は自分の民、すなわち自分の統治下にある人々をともに集めさせた。

2009-04-17

[モルモン書] アルマ書21章12節~15節

そして彼らは、人々が心をかたくなにするのを見て、そこを去り、ミドーナイの地を訪れた。そして彼らは、多くの人に御言葉を宣べ伝え、わずかな人が彼らの教えた御言葉を信じた。

にもかかわらず、アロンと彼の同僚たちの中の数人は、捕らえられて牢に入れられた。また、残りの同僚たちは、ミドーナイの地から周辺の地へ逃れて行った。

そして、牢に入れられた人々は多くの苦しみを受けたが、後にラモーナイとアンモンの手によって救い出された。そして、食べる者と着る物を与えられたのである。

それから、彼らは御言葉を告げ知らせるために再び出て行った。彼らが初めて牢から救い出された次第は以上のとおりであり、彼らが苦しんだ次第も以上のとおりである。

2009-04-16

[モルモン書] アルマ書21章8節~11節

するとその人はアロンに言った。「我々は、おまえにそのようなことが分るとは信じない。我々はそのような愚かな言い伝えは信じない。また、おまえに将来のことが分るとも信じないし、おまえの先祖と我々の先祖が、自分たちが語った将来のことについて分っていたとは信じない。」

そこでアロンは、キリストの来臨と死者の復活についての聖文を彼らに説明し、キリストの死と苦しみと、キリストの血による贖罪によるほかに、人類のための贖いはあり得ないことを話し始めた。

そして、アロンがこれらのことを彼らに説き明かしたところ、彼らはアロンに怒りを示し、また彼をあざけり始めた。そして、彼らは彼の語る言葉を聞こうとしなかった。

そこでアロンは、彼らが自分の言葉を聞こうとしないのを見て、会堂を去り、アナイ・アンタイと呼ばれている村を訪れた。そこで彼は、人々に御言葉を宣べ伝えていたミュロカイに出会い、またアンマと彼の同僚たちに会った。それから彼らは、御言葉について多くの人と論じ合った。

2009-04-15

[モルモン書] アルマ書21章5節~7節

そこでアロンが、人々に教えを説くために、彼らの会堂の一つに入って彼らに語っていたときに、一人のアマレカイ人が立ち上がり、アロンと論じ始めた。「おまえが証したのは何のことだ。おまえは天使に会ったのか。なぜ天使は我々にも現れないのか。この民はおまえの民よりも善くないと言うのか。

おまえはまた、我々が悔い改めないかぎり滅びると言ったが、どうしておまえに我々の心の思いと志が分るのか。我々に悔い改めなければならない理由があることがどうしておまえに分るのか。我々が義にかなった民でないことがどうしておまえに分るのか。見よ、われわれは聖堂を建てたし、神を礼拝するために集まっている。我々は、神がすべての人を救われることを信じている。」

そこでアロンは彼に、「あなたは、神の御子が人類を罪から贖うために来られるということを信じていますか」と尋ねた。

2009-04-14

[モルモン書] アルマ書21章1節~4節

さて、アンモンと彼の同僚たちがレーマン人の国の境でそれぞれ別れたとき、アロンは、レーマン人がエルサレムと名付けた地を指して旅をした。そこは彼らの先祖の生まれた地にちなんで名付けられた所で、はるか遠くモルモンの地と境を接していた。

レーマン人とアマレカイ人アミュロンの民は、そこに大きな町を築き、エルサレムと名付けた。

ところで、レーマン人はもともと相当にかたくなであったが、アマレカイ人とアミュロン人はことのほかかたくなであったので、彼らはレーマン人の心をさらにかたくなにさせ、悪事と忌まわしい行いにふけるようにさせた。

さて、アロンはエルサレムの町に着くと、最初にアマレカイ人に教えを説き始めた。アロンは彼らの会堂で教えを説き始めたが、それは彼らがニーホルの教団の会堂を幾つも建てていたからである。アマレカイ人とアミュロン人の多くがニーホルの教団に属していたのであった。

2009-04-12

[モルモン書] アルマ書20章29節~30節

アンモンは、彼らに会うと非常に心を痛めた。見よ、彼らが裸であったうえに、丈夫な縄で縛られていたため、体の皮膚がすりむけていたからである。また、彼らは飢えと渇きとあらゆる苦難を受けて苦しんでいた。それでも、彼らはすべての苦しみに耐えていたのである。

このように、彼らはアンモンが出会った人々よりももっとかたくなで、もっと強情な人々の手に落ちる巡り合わせにあったのである。人々は彼らの言葉を聴こうとせず、彼らを追い出し、打ちたたき、家から家へ、こちらからあちらへと彼らを追い払い、とうとう彼らはミドーナイの地へやって来た。そこで彼らは捕らえられ、牢に入れられて丈夫な縄で縛られ、幾日もの間牢に閉じ込められていて、ラモーナイとアンモンによって救い出されたのであった。

                                                 

   アロンとミュロカイと彼らの同僚たちがレーマン人に教えを説いたことについての話。

   次の第二十一―二十六章がそれに相当する。

2009-04-11

[モルモン書] アルマ書20章26節~28節

また彼は、アンモンが自分を殺す気がなく、また息子ラモーナイを深く愛していることを知って、非常に驚いて言った。「おまえが求めたのはただ、おまえの兄弟を釈放することと、わたしの息子ラモーナイに彼の王位を保たせること、それだけであるから、まことにわたしは、これから先とこしえに息子に王位を保たせ、今後二度と息子に指図をするまい。

わたしはまた、おまえの兄弟たちを牢から出すことと、おまえとおまえの兄弟たちがわたしの国でわたしのもとに来ることを認めよう。わたしはぜひおまえに会いたいからである。」王はアンモンが語った言葉と、息子ラモーナイが語った言葉に非常に驚き、それを知りいたいと思ったのである。

さて、アンモンとラモーナイは、ミドーナイの地へ旅を続けた。そして、ラモーナイはその地の王の好意を得、アンモンの兄弟たちは牢から連れ出された。

2009-04-10

[モルモン書] アルマ書20章24節~25節

そこでアンモンは、自分の望みどおりにその年老いた王に影響を与えることができたのを知って、こう言った。「わたしの兄弟たちを牢から出すことと、ラモーナイに彼の王位を保たせることと、ラモーナイに対して怒りを示さず、何事でも彼の望むままに彼の考えていることを行わせることを認めるならば、わたしはあなたの命を助けよう。そうでなければ、あなたを地に打ち倒す。」

さて、アンモンがこれらの言葉を語り終えると、王は自分の命が助かることを喜んだ。

2009-04-09

[モルモン書] アルマ書20章19節~23節

アンモンがラモーナイの父にこれらの言葉を語り終えると、彼はそれに答えて、「わたしは、息子を殺せば罪のない者の血を流すことになるのを知っている。おまえこそわたしの息子を滅ぼそうとした者だ」と言った。

そして、彼は腕を伸ばして、アンモンを殺そうとした。しかし、アンモンは彼が打ちかかってくるのを防ぐとともに、彼の腕を打ってその腕を利かなくした。

そこで王は、アンモンに自分を殺す力があるのを知って、命を助けてほしいとアンモンに懇願し始めた。

しかし、アンモンは剣を振り上げ、「まことに、わたしの兄弟たちを牢から出すのを認めないかぎり、わたしはあなたを討つ」と言った。

すると王は、命を失うのを恐れて、「わたしの命を助けてくれれば、おまえの求めるものは何でも与えよう。王国の半分でも与える」と言った。

2009-04-08

[モルモン書] アルマ書20章15節~18節

しかし、ラモーナイは父に言った。「わたしはアンモンを殺すつもりはありませんし、イシマエルの地へも帰りません。ミドーナイの地へ行って、アンモンの兄弟たちを解き放します。わたしは彼らが正しい人々であり、まことの神の聖なる預言者であることを知っているからです。」

彼の父はこれらの言葉を聞くと、彼に怒りを発し、剣を抜いて彼を地に打ち倒そうとした。

そのとき、アンモンが進み出て、ラモーナイの父に言った。「まことに、あなたは自分の息子を殺してはなりません。彼はすでに罪を悔い改めているので、もし殺されたとしても、あなたが倒れるよりは良いでしょう。しかし、あなた自身は、今怒ったまま倒れるならば救われません。

あなたは思いとどまった方がよいでしょう。もしあなたが自分の息子を殺せば、彼には罪がないので、彼の血は地から主なる神に向かって、あなたに報復するように叫ぶでしょう。そして、恐らくあなたは命を失うでしょう。」

2009-04-07

[モルモン書] アルマ書20章13節~14節

さて、ラモーナイがこれらのことをすべて語ったところ、見よ、意外なことに、彼の父は彼に怒りを示し、「ラモーナイ、おまえはそのニーファイ人たちを救い出そうとしているが、その者たちは偽り者の子孫だ、見よ、その偽り者はわれらの先祖から物を奪った。そして、今その子孫も我らの中にやって来て、悪知恵と偽りによって我らを欺き、また我らからも持ち物を奪おうとしている」と言った。

そしてラモーナイの父は、剣でアンモンを殺すようにラモーナイに命じた。また、ミドーナイの地へ行かず、自分とともにイシマエルの地へ帰るように命じた。

2009-04-06

[モルモン書] アルマ書20章8節~12節

さて、アンモンとラモーナイがその地へ向かって旅をしていたところ、彼らは途中で、ラモーナイの父である全地を治める王に出会った。

すると見よ、ラモーナイの父はラモーナイに、「わたしが息子たちと民のために宴会を催したあの特別な日に、なぜおまえはその宴会に来なかったのか」と尋ね、

また、「おまえは偽り者の子孫の一人であるこのニーファイ人と連れ立って、どこへ行こうとしているのか」と言った。

そこでラモーナイは、父を怒らせるのを恐れて、自分がどこへ行こうとしているかを語った。

彼はまた、父が用意した宴会に出るために父のもとへ行かずに自分の国にいた理由をすべて父に告げた。

2009-04-05

[モルモン書] アルマ書20章4節~7節

すると、ラモーナイはアンモンに言った。「わたしはあなたが主の力で何事もできることを知っています。しかし見よ、わたしも一緒にミドーナイの地へ行きましょう。ミドーナイの地の王はその名をアンテオムノといい、わたしの友です。ですから、わたしもミドーナイの地へ行って、その地の王をなだめましょう。そうすれば、彼はあなたの兄弟たちを牢から出してくれるでしょう。」また、ラモーナイは彼に、「あなたの兄弟たちが牢に入っているとあなたに告げたのはだれですか」と尋ねた。

そこでアンモンは彼に、「わたしに告げたのはほかでもない、神です。神がわたしに、『あなたの兄弟たちがミドーナイの地で牢に入っているので、行って救い出しなさい』と言われたのです」と答えた。

ラモーナイはこの言葉を聞くと、僕たちに自分の馬と馬車を用意させた。

そして、彼はアンモンに言った。「さあ、わたしもあなたとともにミドーナイの地へ行き、あなたの兄弟たちを牢から出すように王に頼みましょう。」

2009-04-04

[モルモン書] アルマ書20章1節~3節

さて、彼らがその地に教会を設立した後、ラモーナイ王はアンモンを自分の父に会わせたいと思い、自分とともにニーファイの地へ行くように彼に求めた。

すると、主の声がアンモンに聞こえて、「あなたはニーファイの地へ上って行ってはならない。王があなたの命をねらうであろう。見よ、あなたの兄弟アロンと、ミュロカイ、アンマが牢に入っているので、ミドーナイの地へ行きなさい」と言われた。

さて、アンモンはこの御言葉を聞くと、ラモーナイに言った。「見よ、わたしの兄弟と同僚たちがミドーナイの牢に入れられているので、わたしは行って彼らを救い出します。」

2009-04-03

[モルモン書] アルマ書19章34節~36節

そして見よ、多くの僕たちが天使を見、また天使と話をしたと告げた。このように、彼らは神と神の義にかかわることを人々に述べたのである。

そして、彼らの言葉を信じた人々は大勢いて、信じた人々は皆バプテスマを受け、義にかなった民となり、自分たちの中に教会を設けた。

このようにして、主の業がレーマン人の中に始まり、主は彼らに主の御霊を注がれた。このことから、主の腕が、悔い改めて主の名を信じるすべての人に伸べられることが分かるのである。

2009-04-02

[モルモン書] アルマ書19章30節~33節

そして、王妃はこのように言うと、喜びに満たされて両手を組み、人々の理解できない多くの言葉を語った。そして、語り終えて、ラモーナイ王の手を取ると、王も起きて立ち上がった。

そして、王は民の間に争いがあるのを知ると、すぐに出て行って彼らをたしなめ、アンモンから聞いた言葉を彼らに教え始めた。すると、王の言葉を聞いた人々は皆信じて、主に帰依した。

しかし、王の言葉を聞こうとしない者たちもたくさんいて、彼らは立ち去った。

そして、アンモンも起き上がると、彼らに教えを授け、ラモーナイの僕たちも皆同じようにした。彼らは皆すでにその心が改まっており、もう二度と悪を行いたいとは思わなかったので、そのことを口をそろえて人々に告げた。

2009-04-01

[モルモン書] アルマ書19章28節~29節

このようにして、彼らの中で非常に激しい争いが起こった。そして、彼らがそのように言い争っていたときに、その大勢の人を集めたはしためがやって来た。その女は大勢の人が言い争っているのを見ると、ひどく嘆いて涙を流した。

そしてその女は、王妃のそばに行くと、王妃を地から起き上がらせようとでもするかのように、その手を取った。すると、その女が王妃の手に触れた途端、王妃は起きて立ち上がり、大声で叫んだ。「おお、恐ろしい地獄からわたしを救われた、祝福に満ちたイエス様。おお、祝福に満ちた神様。この民に憐みをおかけください。」

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