2008-08-21

[東北] 多重人格・シビルの記録より

風がひゅうひゅうと音をたてた。空がくらくなった。なにも見えなかった、抵抗できないちからで、その手はまだ彼女を引っぱっていた。その圧力が彼女のの肉体に深くくいこんだ。腕が、その激しい、摩擦的動きによって生じた痛みでうずいた。シビルは、これほど強引に自分をおばあさんから引き離したのはだれか知ろうとして振り返った。叔父のロジャーだろうか、父親だろうか?二人ともそこにはいなかった。