2008-05-21

[東北] 多重人格・シビルの記録より

患者は、しずかに座って、一心にニューヨーカー誌を読んでいた。彼女はドクターを見つけると、すぐさま立ち上がり、微笑みながらドクターのほうに歩み寄って、ていねいに挨拶して言った、「おはようございます、ウイルバー先生」ペギーじゃないわ、とドクターは思った。ペギーならじっと座っていたりはしない。ペギーは本を読んだりしない。ペギーの声にはこんな洗練された音調はない。シビルでなければならない。