2007-11-24

[東北] 友人から届いた小説

カウンターにいた先客は、面白い見物に出くわした顔つきで、ちらりちらりとボックス席を盗み見ていた。ついさっきまで平木の座っていた席を片付けながら、自分が至らないせいだとわかっていても平木のあまりの言いようにしだいに腹が立ち、小りんは胸で毒づいた。「なによ、佐久川の金魚の糞が。膾炙払いで、自分の懐からは一円一銭だって出さないくせに。えらそうに怒鳴るな」まるで、逆恨みである。