2008-07-31

[東北] アメリカ便り

ロサンゼルス一帯で、マグニチュード(M)5.4の中規模の地震が起きたそうだ。重傷者や建物の倒壊といった深刻な被害はなかったそうだが、現地では30回以上の余震が観測されており、南カリフォルニアの住民にとっては、今後予想される大地震の警告だと言われているそうだ。

2008-07-30

[東北] 多重人格・シビルの記録より

だが、だれも別にこういったことを気にとめるわけではなかった。しかし、これらすべては、外見上はいかにも平凡、いかにも正常、いかにもピューリタン的なこの町に、地下の流れのようにゆきわたっていて、結局はいろいろな種類の私生児を生むことになるまれにみる醜悪さと淫乱の一部であった。

2008-07-29

[東北] 多重人格・シビルの記録より

ウイロー・コーナーズの高潔な市民たちにとって、明日の花が今日の偏狭な葉によってしおれつつあるなどといったことは、まったく思いもよらないことだった。せでに分析に、黒いシャッターのある白い家として出てきたドーセット家は、バイン・ストリートに面して学校と対角線場に位置していた。

2008-07-28

[東北] 多重人格・シビルの記録より

ウイロー・コーナーズには、しゃかいがくしゃならばだれでも予言できるとおり、沢山の宗派の教会があった。正統派キリスト教集団には、町に最初に教会を建てた浸礼派をはじめ、安息日再臨派、正ヨハネ洗礼派、会議派がふくまれていた。メジスト派、組合教会主義派、ルーテル派はみなお互いにあざけり合い、またローマン・カトリックを悪魔のけしんとみなしてあざけっていた。

2008-07-27

[東北] 多重人格・シビルの記録より

町には2人の警官がいて、1人は昼、1人はよる勤務していた。1人の弁護士、1人の歯科医、1人の医師がいた。1代の救急車がいつでも病人を、80マイル離れたミネソタ州ロチェスターにある、すでに世界的に名をしられたメイヨー・クリニックにはこべるように待機していた。

2008-07-26

[東北] 多重人格・シビルの記録より

外見的には、ウイロー・コーナーズにはなにもこれといって変わったところはなかった。1869年に建設されたその町はちいさいまちというよりちっぽけな町で、2平方マイルの地域に生活している1000人の町民の単調なニューズは町の週刊新聞コーナーズ・クリアに載せられ、その典型的な見出しといえばつぎのようなものであった。

2008-07-25

[東北] 多重人格・シビルの記録より

そういうわけで、だんだんと、ウイルバー博士はシビルをーそしてビッキーをもー1923年1月20日に生まれたシビルがその人生の最初の18年間をすごした、ウイスコンシン州のウイロー・コーナーズの綿密な調査に誘いこんでいった。

2008-07-24

[東北] 多重人格・シビルの記録より

「このドクター・ウイルバーは私たちのことをきにかけている」そのあと、マーシャー・リン、バネッサ・ゲイル、メアリとそのほかのみんなは秘密会議を開き、こう決議した。「彼女に会いに行こう」と。

2008-07-23

[東北] 多重人格・シビルの記録より

車のなかにはほかにも、ドクターもシビルもまだ会ったことのない乗客達がいた。生意気で我の強い、盾型の顔、グレーの目、茶色の髪のマーシャ・リン・ドーセットが遠足の一部始終を見ていた。

2008-07-22

[東北] 多重人格・シビルの記録より

「しなければならないことがありますの」とシビルは釈明した。本当の理由は、後でドクターにわかったことだが、シビルは、自分が3時か4時以後に外にいると、1日の終わりにしばしば現れる感情障害、披露、恐怖などの徴候を店はしないかとおそれていたからであった。

2008-07-21

[東北] 多重人格・シビルの記録より

父親のことは、分析ではほとんどふれられたことがなかったので、ウイルバー博士は彼女が父親のことを話すのをきいてうれしく思った。会話は、ハナミズキ、ライラック、花の咲いている野生リンゴなどの美しい植物のことに移った。シビルは車を止めるようにたのんで、花の咲いている野生リンゴやハナミズキが点在しているオカを鉛筆でスケッチした。

2008-07-20

[東北] 多重人格・シビルの記録より

「いつも船の絵を描きたいと思っていたんですの」とはじめて入り江で船を見つけたときシビルが言った。「でも、いつもその形がうまく描けていなかったみたいですわ」「絵がいてみたら」とドクターは車を止めて言った。駐車した車に座ったっま、シビルはそのマリーナに碇泊していたヨットを何枚かスケッチした。

2008-07-19

[東北] 多重人格・シビルの記録より

シビルのふはといえば、彼女がテデイに手を振ってさよならをし、ドクターのコンバータブルに乗りこんだときは、まさしくシビルそのもののようであった。ネイビー・ブルーのスーツと赤い帽子に身を包んだ彼女は魅力的に見えたし、ドクターがこれまで見たよりもずっと人なつっこかった。

2008-07-18

[東北] 多重人格・シビルの記録より

1955年5月初旬のある晴れた日、朝の7時に、ウイルバー博士がホイッチャー・ホールに車で着くと、シビルはテデイ・リーブズと一緒に待っていた。日ごろからシビルに特別の関心を示していた手では、シビルが複数の自我のことを彼女に打ち明けてからというもの、なおいっそう強い関心をもつようになっていた。

2008-07-17

[東北] 多重人格・シビルの記録より

いまいましい!とドクターは思った。シビルが遠慮がちに、「あら、先生には日曜日に私とすごすよりも、もっとたいせつなことがおありですわ」と答えたからである。私が彼女をとても才能のある女性だと思っていること、そしてもし彼女が私のかんじゃでなかったとしても彼女といっしょにいると楽しいとおもっていることをわからせなければならない。

2008-07-16

[東北] 多重人格・シビルの記録より

無意識的な防衛、ドクターはタクシーの運転手に料金を支払いながら考えた。いま私がしなければならないことは、人格がいくつあろうとかまわない、その一人一人と親しくなること、そして彼らがかかw里をもっている葛藤がなんであるかを見定めることだ。そうすることが、分離を必要ならしめたショックの原因を知ることにつながるのだ。この方法なら、彼女がそれに対して防衛の役割を演じている事実ーどうやら耐えられない真実らしいーに到着できる。

2008-07-15

[東北] 多重人格・シビルの記録より

それも効果がなかった。事実、慰められるどころか、シビルが、「だれ一人として、そんなことをした人のことをきいたことがありませんわ」と反論したとき、ドクターハ、ずいぶん遅らせたつもりだったが、シビルに別の自我のことを強引に知らせたのはあまりにも軽率なやり方だったのではなかったかと疑いはじめたほどであった。「セコナルをあげましょう」とどくたーが前の晩くれたセコナルによって、不安から解放されて芽をさました。複数の自我は消えてしまった悪夢のように思われた。

2008-07-14

[東北] 多重人格・シビルの記録より

彼女は鍵をいじくりまわしがが、ふらふらしたその手では鍵を鍵穴に押し込むことができなかった。一人で部屋に入る自信を失って、彼女はテデイ・リーブズの部屋のドアを弱々しく叩いた。テデイはシビルをベッドに寝かせた。そして、シビルがベッドから出たりまたはいったりするのを、またつぎつぎとぜんぜん別の気分と思われる状態にはいったり、また出たりするのを、そばに立ちながら恐怖と同情で見守った。

2008-07-13

[東北] 多重人格・シビルの記録より

しかし、ドクターが彼女のに、「あなたが自分の意識をうしなっているあいだは、他の人があなたにかわっているの」と話したときに、彼女のからだを走り抜けたおののきは恐怖ではなかった。それは是認だった。あおの宣言は、よきにつけ悪しきにつけ、人々が彼女がしたいといっているが彼女はしてはいなかったことども、自分は彼女を知っていると言明した道の人々の真相を説明した。

2008-07-12

[東北] 多重人格・シビルの記録より

1日が終わったとき、彼女はしばらく精神病や精神神経症のことを考えないですむ時間、他人の人生w0尾生きることをやめる時間がほしかった。夫のため、職業上の会合ののため、親戚や友人を訪問するため、呼んだり考えたりするため、髪の手入れをしたり買い物をしたりするための時間がもとほしかった。こうしただれもがしていることを、患者の突然で緊急の要求のために放棄しなければならなくなることが、あまりにも多かった。

2008-07-11

[東北] 多重人格・シビルの記録より

多重人格は、精神神経症としt知られる患者の分類に属している、ということがドクターには明らかになっていた。その特異な神経症はグランド・ヒステリーでもある。シビル・ドーセットがっかっている、多重人格のみならずいろいろな心身症や五感障害をともなうこの種のグランド・ヒステリーは、めったにみられないほどの重症であった。

2008-07-10

[東北] 多重人格・シビルの記録より

シビルはインタビューが終わるまでシビルのままだった。とうとう彼女は別の人格のことを知ったわけで、多重人格の来歴について最初の分析が本式にはじまろうとしているのだ。彼女は再び机の上に市ラバっている多重人格に関する本に向かい、さらに書棚からフロイトやシャルコーの本を取り出し読み馴れたヒステリーに関する論文に目を通した。

2008-07-09

[東北] 多重人格・シビルの記録より

「いろいろな人格?」シビルが不安そうにきき返した。「いろいろな人格とおっしゃいましたわね?1つじゃないんですの?」「シビル」とドクターハやさしく言った。「こわがることはなにもないのよ。1人はペギー・ルーと名乗る人格なの。彼女は我が強いの。ペギー・アンというジンックもあって、彼女も闘士だけどペギー・ルーよりずっと如才がないわ。もう1人はビッキーと名乗っているの。彼女は自信があって、人なつっこく、愛想がよく、とても明るい人物よ」

2008-07-08

[東北] 多重人格・シビルの記録より

「もう行ってよろしいですか?私たちの時間はもう終わりかけていますわ」とシビルが自分に加えられた圧迫にほとんど耐えられなくなったように突然言った。しかし、ウイルバー博士は容赦なく圧迫しつづけた。彼女は、こうなったら行くところまで行ってみようと思った。「あなたは賢い人だからフィクションと現実をこんどうしたりしないはずよ」と彼女は言った。

2008-07-07

[東北] 多重人格・シビルの記録より

「この症状は」とドクターは説明をつづけた、「私たちが前に話し合った遁走の状態よりも複雑だw。単純な遁走のばあいはただ意識がなくなるだけだけど、あなたの遁走はブランクではないの」「私は、いつもそれをw足しのブランクの時間と呼んでいました」とシビルが言った。

2008-07-06

[東北] 多重人格・シビルの記録より

「ええ、言いました」シビルはうつむいて言った。「いままでずっと、自分ではしたおぼえのないいろいろなことを、私がしたと他人から言われてきました。言われるままにしておきましたわ。ほかになにができまして?」「あなたが話したのはどんな人たち?」「ほとんどいつでも、だれでもですわ」「どんな人?」

2008-07-05

[東北] 多重人格・シビルの記録より

「さあ教えて、あなたはまだ私になにもおっしゃらなかったけど、あなたは自分が知らないあいだに時間がたってしまうのに気づいているはずなんだけど」とシビルは口を閉じたままだった。「そうじゃないこと?」シビルが答えなかったので、ドクターハつづけて言った、「あなたがここで時間を失ったことはわかるわね?」

2008-07-04

[東北] 多重人格・シビルの記録より

晴れ晴れとしたその目は、つぎつぎと口にされた恐怖のために、大きく見開かれていた。ドーセット家の一員でなかったビッキーが、その肉体をドーセット家の一員であったシビルに返したのだ。自分が寝椅子の上でドクターのすふそばに座っているのに気づいておどろいたシビルは、不意にその場を離れた。「どうしたのかしら」と彼女は言った。

2008-07-03

[東北] 多重人格・シビルの記録より

「みんなって、だれ?」とドクターハ期待してきいた。「さあ、いわない方がよさそうですわ」とビッキーは用心深い笑いを浮かべて答えた。「なんといっても、私は家族の一員ではなかったんですもの。私はただいっしょに住んでいただけですから」

2008-07-02

[東北] 多重人格・シビルの記録より

ドクターは、いみじくもビッキーが、その前の夜自分が考えていた症状をそのまま、それに愛をつけ加えて話していることに気づいて、この自分の共同分析者が原因にふれてくることを願った。「ビッキー」と彼女は話を遠回しにその方向に向けようという考えを抱いてきいた、「あなたも同じように不安になるの?」

2008-07-01

[東北] 多重人格・シビルの記録より

これは最初のショックと結びつけることができるものだろうか?とドクターハ考えた。どうやらそれは保護の欠如を意味しているらしい.彼女が、なぜ美しいものが人を傷つけたりするのだろうかときいたとき、ビッキーは謎めかして答えた。「それは愛のようなものですわ」