シビルの障害のなかに彼女の祖母が占める位置は枢要だった。結局、幼年時代のシビルの面倒うをみたのはその祖母で、彼女の母親ではなかったのである。それに、彼女の母親が移り気で両価傾向的であったのに対して、彼女の祖母は安定していて堅実だったこともあった。また、おばあちゃんの家という聖域にはたくさんの館ーウイルバー博士の診療室における回想で大きく浮かび上がったいろいろなちいさな経験の思い出ーがあった。
2008-08-11