2008-08-20

[東北] 多重人格・シビルの記録より

最初は、一歩か二歩のゆっくりした足の運びだったが、それはやがて、おろされた柩の上の花束に向かってより早い足取りになった。彼女は墓穴のそばまで行き、いまにもそのなかに跳びこみ、永久におばあさんと一緒になろうとしているかのように姿勢をとった。そのとき、あの手が、すばやい激しい動きで彼女の腕をつかまえた。制止しようとするその手が彼女を引っぱり、彼女を墓穴から、おばあさんから引き離した。