Oct3

内掌典のいちばん大切な御用とされているのが[お鈴の儀]と呼ばれる秘儀で、それは内陣の天井から吊り下げられた鈴の束を振って鳴らします。
お鈴の儀を終えたら、他の内掌典が外陣のところまで運んできた櫃から神饌(しんせん)を取り出し、ひとつひとつ声を出しながら、生きている方に奉仕するように供えていきます。
神饌は内掌典により定まった方式で調えられた魚・干物・昆布・御飯などで、他に御九献(清酒)も供されます。
こうして賢所での日供を終えると、次に皇霊殿でも同じ日供が行われます。
また、神殿の日供は掌典が担当しています。


その後8時半頃になると、侍従が三殿に詣で、庭上から賢所・皇霊殿・神殿の順に代拝を行います。
その間、内掌典は自分達の朝食を摂り、9時過ぎに全員で御殿に上がり、お供えしていた日供を下げ、朝の奉仕を終えます。


夕方以降も、鍵を下ろしたり、御灯の油を足したりといった種々の御用があり、夜9時に皇宮警察と一緒の見回りがあり、これが済むと上席の内掌典が賢所の内陣に上がり、御灯の灯心を掻き立てたのち、御前に座して「御殿様(賢所様)御静謐にあらせられますように」と挨拶し、御皇室の安穏無事を祈念して、一日の御用を終えます。

以上のような御用が、三殿では365日欠かさず行われているのです。

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