2015-10-17
5月より受講している大分遺産、大分学検定受験講座の座学は先月で終了した、今日は最後の現地講習の日だ。仕事は休みではないんだが、私の場合はどちらかと言うと仕事よりもこちらの方が好きだし興味があるネ、、朝から秋晴れの晴天だ、今回の参加者は40名弱、バスで国東半島へ Go!
国東半島(くにさき)は大分県の北東部、周防灘と伊予灘、別府湾に突き出た丸い形をした半島だ。国東半島の最高峰、標高721mの両子山をはじめとする両子火山群の峰々がそびえる火山地形であり、自然が豊かな世界農業遺産の里、瀬戸内海式気候の国東半島に他県より移住する人も少なくない。また奈良時代~平安時代にかけて仏教(天台宗)に神道(宇佐八幡宮の八幡信仰)を取り入れた「六郷満山」と呼ばれる山岳仏教が形成され、宇佐神宮を中心に六郷満山文化が伝播した国東半島は、神と仏が共存する神仏習合文化の発祥の地と言える。そして異教を認め合い、共存すると言う独特の思想や理念は世界でもあまり例を見ず、今なお国東半島には特異な文化や奇祭が受け継がれている。
★ 六郷満山
(六郷満山とは 六郷 + 満山 の総称)
* 六郷
・ 来縄 (くわな、現豊後高田市)
・ 田染 (たしぶ、豊後高田市)
・ 伊美 (いみ、 国東市国見町)
・ 国東 (くにさき、国東市国東町)
・ 安岐 (あき、 国東市安岐町)
・ 武蔵 (むさし、国東市武蔵町)
計 6地域
* 満山
・ 本山 (もとやま):学問を行う
・ 中山 (なかやま):修行を行う
・ 末山 (すえやま):布教を行う
仁聞が養老2年(718)に国東半島の各地に28の寺院を創建したと伝えられ、盛時には65の寺院があったと伝えられる。本山(もとやま)、中山(なかやま)、末山(すえやま)の上記3郡に分けられ、更に本寺(ほんじ){ 本山本寺ー後山金剛寺、大折山報恩寺など8寺、中山本寺ー足曳山両子寺、金剛山長安寺など10寺、末山本寺ー峨眉山文殊仙寺、見地山東光寺など10寺 } など28寺と末寺37寺に分けられる。国宝の富貴寺大堂、や国の重要文化財などに指定される名所史跡は多数存在し見所が多い。上記写真は国選定の重要文化的景観に指定されている田染荘(たしぶのしょう)で曲線を描いた独特の水田や小川のせせらぎ等は800年前と変わらず今も息づいている。詳細は後日にアップしたいと思う。